最近は、テレビに映った番組表から番組名を選んだり、録画対象にしたいキーワードを選んでおくだけで勝手に録画してくれたりと、以前と比べて随分と録画が楽になりました。
しかし手軽になりすぎた反面、ついつい録画番組が溜まりすぎてハードディスクがいっぱいになってしまった……という経験はないでしょうか。
ここでは、録画容量が足りないときの対処法を紹介します。
私たちが普段見ているテレビの録画機能には、録画可能時間の目安があります。ただし目安の時間は、現在お使いのテレビや録画装置のハードディスク容量によって変わってきます。
当然記録画質によっても変わりますが、地上デジタル放送と同程度の画質(ビットレート約17Mbps)で録画する場合、容量別の録画可能時間は以下のとおりです。
ハードディスク容量 | 録画可能時間 |
---|---|
100GB | 約13時間 |
500GB | 約62時間 |
1TB | 約125時間 |
2TB | 約251時間 |
4TB | 約502時間 |
なお2015年現在、テレビに内蔵されているハードディスクやハードディスクレコーダーは500GB~2TBのものが多いようです。そのため、普段は録り溜めておいて土日や連休などに一気に見てしまおうと考えている人なら、内蔵のハードディスクの容量だけでは不安に思う方もいるのではないでしょうか。
録画容量が足りない、あるいは少なく感じてきた場合には、以下の方法で録画できる時間を増やすことができます。また、単に容量を「増やす」だけでなく、さまざまな付加価値が付いたハードディスクも発売されていますので、興味のある人はチェックしてみてください。
現在販売されているテレビやハードディスクレコーダーは、USB端子を搭載しているものが多く、外付けのハードディスクをUSBケーブルで接続すると、そのまま録画時間を増やせる場合があります。
こうやってUSBでハードディスクを接続する方法で、非常に手軽に録画可能時間を増やすことができます。
ネットワークハードディスク(NAS)をテレビに接続すると、テレビやレコーダーのハードディスクからダビングして、番組を録り溜めておくことができます。
一見USB接続と似ていますが、録画した番組はネットワーク上で視聴可能なので、誰かがテレビを使っていても、ネットワークに繋がった自分の部屋のパソコンから番組を見たり、「DTCP-IP」対応であれば、ほかのテレビからでも見たりすることができます。
ご存知ない人もいるかもしれませんが、ハードディスクに録画した番組は、基本的にはそのテレビでなければ再生することができません。著作権の兼ね合いがあり、テレビを替えてしまうと再生できないような仕組みが作られています。
しかし、SeeQVault対応のハードディスクが登場したことで、視聴できる幅が広がりました。SeeQVaultとは、テレビを替えても再生ができるという新しいシステムで、突然のテレビ故障による買い替えはもちろん、録った番組の引き継ぎも可能です。これなら、リビングのテレビが家族の誰かに占領されていたとしても、自分の部屋や寝室のテレビにハードディスクを持って行って視聴することができます。
テレビが替わると、ハードディスクに録画した番組は再生できません。
「SeeQVault(シーキューボルト)」対応であればほかの テレビでも再生可能です。