パソコンの外付けハードディスク(HDD)を選ぶ際、どのようなものを選べば良いでしょうか。容量、大きさ、アクセス速度などはもちろん、どのようなシーンや用途で使うのかによっても、選び方は違ってきます。ここでは、どのような外付けハードディスク(HDD)を選べば良いか、機能別にご紹介していきたいと思います。
外付けハードディスク(HDD)には、持ち運びに便利な「ポータブル型」と、高性能で容量が多い「据え置き型」の2種類があります。
【ポータブル型】
ポータブル型は持ち運びがしやすく、スマートフォン程度の大きさが主流です。また、外部電源も必要ないため、本体とパソコンはケーブル1本でつなぐことができます。自宅だけでなく、仕事先や出先など、データを持ち運んで使用する方におすすめです。
【据え置き型】
据え置き型は、自宅や仕事場などに置いて使用するタイプのハードディスク(HDD)です。外部電源が必要で、持ち運びや出先で使うのには不向きですが、保存できる容量が多い、アクセス速度が速いなどといったメリットがあります。データの持ち運びをせず、パソコンのバックアップ用として使用する方に向いています。
型式 | 形状 | メリット |
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ポータブル型 |
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据え置き型 |
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インターフェイスとは、パソコンと外付けハードディスク(HDD)を接続する規格のこと。
規格の種類によって、転送速度が違います。現在では、USB2.0とUSB3.0が主流です。
転送速度の高さを求める方は、USB3.0を選ぶと良いでしょう。
規格 | 転送速度(最大) | 規格詳細 |
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USB1.1 | 12Mbps | USBがパソコンに搭載され始めた頃の規格です。 転送速度は最大12Mbpsで、規格がとても古いため、現在発売されているパソコンには採用されていません。 |
USB2.0 | 480Mbps | USB1.1に続く、新しい規格として開発された規格です。 転送速度は最大480Mbpsで、USB1.1の40倍の速度となっています。 |
USB3.0 | 5Gbps | 現在では多くのパソコンに搭載されている規格です。 転送速度は5Gbpsで、USB2.0の5倍、USB1.1の200倍以上の速度となっており、大きいデータも速くハードディスク(HDD)に保存することができます。 |
IEEE1394 | 800Mbps | ビデオカメラなどの映像機器とパソコンを接続するために開発された規格で、「DV端子」、「Fire Wire」、「i.LINK」などとも呼ばれています。一部、対応している外付けハードディスク(HDD)もありましたが、現在ではほとんど見かけなくなりました。 |
RAIDとは複数のハードディスク(HDD)を1つのドライブのように認識、表示させる技術のことを言います。
企業ではよく導入されている方式で、仮に1つのハードディスク(HDD)が故障しても、ほかのハードディスクでデータの復旧をすることができるのが特徴です。ご家庭で使用する場合でも、家族の写真や消えると困るデータなどがある場合、RAID対応のハードディスク(HDD)を購入しておくと安心です。
※実際にRAID接続を行う場合は、2台以上のハードディスク(HDD)が必要になります。
1つのハードディスク(HDD)が故障しても
新しいハードディスク(HDD)に交換
データを復旧してくれます!
家族みんなで1つのハードディスク(HDD)を共有したり、複数の機器からアクセスしたりしたい場合には、ネットワークハードディスク(NAS)を利用するという方法があります。
ネットワークハードディスクとは、ネットワークに接続して利用するハードディスクのこと。自宅のネットワークにハードディスク(HDD)を接続すると、家中のパソコンから同じハードディスクにアクセスできようになるので、家族同士でデータを共有する際に便利と言えます。
また、「Fotogenic(フォトジェニック)」ならパソコン不要で、スマートフォンともワイヤレスで接続可能ですから、外出先で写真や動画を閲覧したり、保存したりすることも可能です。