ハイレゾ音源はデータであるため、パソコンやスマートフォンがあれば、再生することは可能です。しかし、高音質を楽しみたいのであれば、ハイレゾに対応した機材を揃えてみてはいかがでしょうか。ここでは、ハイレゾを楽しむための機材についてご紹介します。
ハイレゾ音源を手軽に楽しむ方法としては、パソコンやスマートフォンと、ハイレゾ再生ソフトやアプリのみでOKです。しかし、上記2点だけではハイレゾ音源を、最大限に楽しむことができません。
ハイレゾ音源を最大限に楽しむには、「ポータブルアンプやUSB-DAC」、「ハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホン」、「NASやネットワークオーディオ」が必要不可欠になります。
ハイレゾはハイレゾ専用のアンプで出力し、ハイレゾ対応のヘッドホンで聞くことで、特有の綺麗な音質を楽しむことができます。
ポータブルアンプ(ポタアン)やUSB-DACは、高音質のハイレゾ音源をそのまま出力できる変換装置です。スマートフォンやパソコンでは、ハイレゾ音源をソフトで再生することはできるものの、音質そのものはCD並みの音しか出力できません。
スマートフォンやパソコンに、これらの機材を取り付けて、そこからヘッドホンやスピーカーに接続することにより、ハイレゾ本来の音質を楽しむことができます。ポータブルアンプはスマートフォンに対応しており、充電式で持ち運びも可能です。自宅のパソコンで使う場合は、スピーカーにも接続することができるUAB-DAC内蔵のアンプなどを準備してください。
※一部のスマートフォンやパソコンには、ハイレゾ音源をそのまま高レベルで聴ける機種も発売されています。
ハイレゾ音源は、ヘッドホンやスピーカーがハイレゾに対応していないと、その音質を100%再現することはできません。せっかくハイレゾ音源を聴くのであれば、適したヘッドホンやイヤホンを揃えてみてはいかがでしょうか。
ハイレゾ音源を聴くのに最適な機器かどうかを判断する目安として、「ハイレゾマーク」があります。ハイレゾマークが付いている商品は、そのメーカーが日本オーディオ協会に加盟しており、性能がハイレゾに相応しい商品であることを表しています。このロゴマークが表記してある製品であれば、安心して使用できることでしょう。
ハイレゾ音源はデータ量がとても大きく、5分程度の音楽では1曲あたり100~200MBもの容量が必要です。音楽配信や現行のポータブルオーディオなどで使われているMP3のデータですと、1曲あたり5~10MBの容量なので、その差は10~20倍にもなります。特に、スマートフォンで楽しむ場合は、8GBのメモリーカードでも数十曲しか保存できない計算です。
そのため、ハイレゾ音源を保存する場合、大きな容量のあるハードディスクが必要になってきます。ご家庭のパソコンのハードディスク内に保存することもできますが、スマートフォンで曲を入れ替える場合は、いちいちパソコンと接続しないといけません。これらの悩みを解決してくれるのが、ネットワークハードディスク(NAS)と呼ばれるものです。
NASならスマートフォンやネットワークオーディオ機器と、直接データのやり取りができるため、快適にハイレゾを楽しむことができます。また、容量が非常に大きいので、たくさんの楽曲を保存することもできますし、音楽以外にも、画像や映像などを保存、共有することもできるので、バックアップ用のデータの保存先としても最適と言えます。ハイレゾ保存には欠かせないアイテムでしょう。
パソコンに接続しなくてもデータのやり取りができる
たくさんの楽曲を保存できる
他のデータ(画像・映像など)を保存できる