手軽に高音質な音楽を楽しむ方法には、CDで聴いたり、ネット上の音楽配信を利用したりするのが一般的ですが、「ハイレゾ音源」で超高音質な音源を聴くという方法が、最近話題になっています。
ここではハイレゾ音源とはどんなもので、聴くにはどのようなものが必要かなどを簡単にご紹介いたします。
ハイレゾとは「ハイレゾリューション」の略で、「高精細」や「高解像度」という意味があります。ハイレゾは音楽データの情報量がとても多いため、より原音に近く、本当にスタジオで生演奏を聴いているような感覚になる、高解像度の音楽データです。特に、普段からスマートフォンなどの音楽配信で聴かれている方は、その違いをはっきりと実感できるのではないでしょうか。
CDに入れる情報量におさえるため、記録しきれない音の領域がありました。
ハイレゾは、CDでは入りきらなかった 情報量をたくさん持っています。
データ化されている音楽の音質を左右するものとして、「サンプリング周波数(kHz)」と「量子化ビット数(Bit)」があります。まずはこの2つについて簡単にご紹介しましょう。
いずれも、ハイレゾ音源の数値がCDを上回っているため、CDより更に生音に忠実で、レコーディングのマスターテープに近いレベルで聴くことが可能になります。そのため、抜けるような空気感や臨場感、今まで聞き取ることができなかった微妙な音の変化まで、感じ取ることができることでしょう。
データ量はCDの3~6倍程度、音楽配信に比べると18倍以上にもなります。なかなか文章ではその音質を伝えきることはできませんが、実際に聞いてみればその違いに納得していただけるはずです。
「高音質なのはわかったけど、機材にお金がかかりそう……」 と思われる方も多いと思いますが、手軽で簡単に楽しみたいという場合、パソコンやスマートフォンでも聴くことができます。音楽はデータとして配信されているので、専用の音楽配信サイトからダウンロードして聴くのが一般的です。
しかし、ハイレゾ音源の高音質をより楽しむならハイレゾ対応のヘッドホンやネットワークオーディオなど、最大限に生かせる周辺機器の購入を検討してみてください。詳細については「ハイレゾ音源を楽しむために必要な機器とは?」でも詳しく説明しておりますので、参考にしてみてください。