Ready Boost | IO DATA通販アイオープラザ

Ready Boost　パソコンを高速にするReady Boost。Windows Vista™で脚光を浴びるUSBメモリー。

USBメモリーは手軽に持ち運べるコンパクトなサイズと、シリコンメモリーゆえの耐振動性の高さが魅力なアイテムです。最近のメモリーの低価格化で大容量なものが買いやすくなり、このところ広く普及しています。
Windows Vista™では、USBメモリーをシステムキャッシュとして使うことで処理を高速化する「Ready Boost」という新機能を搭載しています。USBメモリーで高速化できるなら、メモリー搭載容量に限界のあるノートPCなどでは有効です。しかし、問題はメインメモリーと比較して、あまり高速ではないUSBメモリーでどの程度の高速化ができるかです。

まずフラッシュメモリーをWindows Vista™がインストールされたPCに挿すと、次のようなメッセージが表示されます。ここで、「システムの高速化」をクリックすると、「Ready Boost」の設定ダイアログが表示されます。
ここで、「このデバイスを使用する」を選択すると「Ready Boost」機能がオンになります。また、ハンドルをドラッグすることで、「Ready Boost」に使用する容量を設定できます。ここでは1GBのメモリーを挿していますが、いきなり880MBを使うことが推奨されています。
十分な効果を出すために、大きな容量が必要なのはわかりますが、1GBのうち880MBを使われては120MBしか残らない…。

「Ready Boost」とストレージとしての利用の両方を考えるなら、2GB以上のメモリーがお勧めです。
なお、この設定ダイアログはUSBメモリーのドライブのプロパティで「Ready Boost」タブをクリックすることでも表示することができます。

880MBの「Ready Boost」を設定してしばらくWindows Vista™を使ってみたところ、たしかに「Ready Boost」を使っているときの方がスムーズに動いている気がします。しかし、感覚的な判断だけでは心許ないので、実際にどの程度の効果があるのかを、ベンチマークソフトの「CrystalMark2004R2」（作者：ひよひよ氏）で計ってみました。
「Ready Boost」容量880MBの場合と、「Ready Boost」なしの場合を比較しています。これは数値が高いほど高速なことを示しており、確かに一定の向上が確認できます。ドライブアクセス速度が１割以上向上しています。
正直、予想した以上の効果を発揮した「Ready Boost」ですが、USBメモリーが高速であれば高速であるほど効果があるのは明白です。しかし、この効果はデュアルチャネルの高速メモリーを搭載した「TB-BHシリーズ」を使った場合のものなので、一般的なシングルチャネルのUSBメモリーでは、ここまでの高速化は期待できないかもしれません。

Ready Boost機能を使うためには、一定以上の転送速度を持っていることが必要になります。具体的には、読み込みが2.5MB/sec、書き込みが 1.75MB/secという条件を超えていればOK。ただしランダムアクセスなので、シーケンシャルの数値ではない点に注意が必要です。容量としては最低でも256MBが必要。今まではUSBメモリーの購入時に容量は考えても、転送速度については気にしたことがない人がほとんどだと思いますが、今後は転送速度も選択基準として重要なものになります。
この基準をクリアしたUSBメモリーとして、「TB-BHシリーズ」があります。このメモリーは高速なSLCメモリー２枚にデュアルチャネルでアクセスすることで、従来のUSBメモリーと比較して飛躍的な高速化を実現しています。「TB-BHシリーズ」は、アルミボディのメタリックな仕上がりでデザインにも気を遣っており、耐久性も期待できます。
ラインアップは2MBから16GBまで揃っています。

TB-BHシリーズ

メモリー拡張Ｂのウラ技
高速転送＆大容量
USBメモリー

Windows Vista™に追加されたUSBメモリー関連機能には、ほかに「Bit Locker」があります。
これはUSBメモリーとTPM（セキュリティチップ）に暗号キーを格納し、ドライブデータを暗号化してしまう機能です。ビットロッカーを設定したUSBメモリーを差し込まないとPCが起動しなくなるので、ノートPCが盗まれた場合にデータの流出を防ぐことができます。Windows Vista™の登場で、USBメモリーはストレージだけでなく、より広い用途に使えるようになりました。

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