アイ・オープラザになる前の、HONDAさんとの協業

アイオープラザの歴史で外すことができないアイテムはカーナビアダプタです。

最初のNVPDCシリーズは、ホンダインターナビ用のPDCアダプタとして2005年2月23日発表し、その後CDMA用、三菱カーウィングス用、Bluetooth接続用などのバリエーションを揃え、ホンダインターナビ用iPhone・Android対応カーナビアダプタを最後に2015年2月にラインナップを終えました。

この話は、1年以上前のアイオープラザの前身アイオーファクトリストア時代の頃に始まりました。

インターナビ・プレミアムクラブなどカーナビに通信サービスを搭載し、到着地の天気やより詳細な交通情報、ハンズフリーでの電話などが行えるようておりましたが、当時のカーナビは3Gに対応しておらず、新しい携帯電話を購入すると使えなくなる事例が発生しておりました。当時は、まだガラケーのみでドコモでいうところの900番台のころです。新たにカーナビを購入する・古い携帯電話を継続するというのは現実的でなく、よりローコストで問題に対処することが求められておりました。このため、当社が従来の携帯電話のコネクタを変換して新しい携帯電話のデータを受け渡しできるようなアダプタをホンダさんと協業して開発しました。

販路の問題で部品販路やカーショップで取り扱うことが難しく、直販なら出来るだろうということで話が回ってきました。正直、しぶしぶ引き受けた記憶があります。

FOMAにつなげたカーナビアダプタ

当時としてはかなり早い時期でのBluetooth採用の製品

さほど期待していなかった製品が、突如の注文殺到で電話対応がパンク寸前に！

ところが、実際販売すると注文が殺到！各ディーラーさんからも問い合わせが来て、店員も電話対応で大変なことになりました。
当時、隣が当社のサポートセンターで、こちらの電話対応がうるさいとクレームが入り、そこから、アイオープラザのコールセンター開設の話に発展していきました。

また、ディーラーさんに浸透しきっていないのを感じていたため、各ディーラーさん数千店舗に電話でカーナビアダプタ、FAXでの注文受付を案内し、電話の毎日でした。

大変だったのは対応情報で、新しい携帯が出たら対応確認を行い、対応の○×を付けるわけですが確認するカーナビが大量にあり、また機種によってハンズフリーのみOK・電話帳連携NGなど注釈が入り、膨大な情報をお客様わかりやすく案内するのに苦労しました。

結局専用DBを作成し、自分の車種・カーナビを選択することで対応情報がわかるようにする形に落ち着きました。

今ではお馴染みのニシカワも
この時に入社！

苦労は報われ、ロングセラー商品へ！そしてカーナビアダプターはレジェンドに!

これらの成功により、当社は各社向けのカーナビアダプタを製作し残念ながら、時代はスマホに移り、カーナビもBluetoothでスマホに接続するのが当たり前となってきたため、カーナビアダプタの役目は終了し、ラインナップを終えました。現在は、車用品としてドライブレコーダーを販売しております。

今後も、これまでのノウハウを生かして商品作りを行っていきます。ありがとうございました。

最後のモデルとなったiPhone対応のカーナビアダプター。販売は去年終了に。 / 現在発売中のドライブレコーダー