「ギガクリア・エンジンII」は、映像ソースに応じて様々な補正を施して自然かつクッキリとした解像感を得ることができる優れた映像処理チップです。低解像度の映像ソースを自動判別し解像度を液晶パネルに最適化する【超解像】をはじめ、解像感を上げつつ同時に人肌を美しく表現する「肌色検出」、ブロックノイズを検出・低減する「ブロックノイズリダクション」、画面全体のコントラストを解析して最適化する「コントラスト機能」など、様々な映像処理を駆使することで、あらゆる映像ソースを高画質化します。

まずは「応答速度」を検証してみましょう。応答速度の遅い液晶ディスプレイでは、動きの速い動画についていけず、残像現象が発生するケースがあります。応答速度が高速であればあるほど、映像はより鮮明に映し出すことができますが、『Giga Crysta』なら、「PSO2」のような動きの激しいアクションゲームでも、残像感の無いなめらかな映像表示を実現しています。
なぜ、これほどの高速応答が実現するかというと、色彩表現にすぐれたIPSパネルの中でも、特に高速応答に対応した「高透過率IPSパネル」を採用しているから。本機のオーバードライブ機能を使うことで、業界最速クラスの3.2ms（GTG※）という高速応答を実現していることで、なめらかな映像をお楽しみいただくことができます。

もうひとつのキーポイントである「表示遅延」はどうでしょうか。試してみたところ、ほぼ遅延なしといっても過言ではありません。LCD-RDTシリーズは「ギガクリア・エンジンII」をスルーモードに設定することで、最速時0.1フレームとほとんど遅延せずに映像を表示することができます。
「ギガクリア・エンジンII」の設定により、遅延フレームは変化しますが、設定画面で遅延時間を確認することもできます。「PSO2」の戦闘中の画面を見るとわかりやすいのですが、見やすい画面によるターゲット視認と、正確な操作を両立できるので、攻撃対象へ照準を向ける“エイミング”の精度が大幅に向上しました。これなら一瞬の差で勝敗を大きく分けるゲームの世界では、コンマ1秒の高速処理が、大きく貢献してくれます。

様々な機器に対応する豊富な入力端子

充実した入力インターフェイスで、様々なゲーム機、AV機器と接続できる点も『Giga Crysta』の魅力の1つ。底面側にはパソコン向けの端子が集まっていて、DVI-D端子、ミニD-Sub（15ピン）端子、オーディオ（3.5mmミニピン）端子を搭載しています。
さらに左側面には、HDMI端子、MHL対応HDMI端子、D端子、RCA入力端子を装備。AV機器やゲーム機を接続できます。D端子があるので一昔前の機器もつながるのが嬉しいですね。携帯ゲーム機やビデオカメラなどの接続も、端子が側面についているのでケーブルの抜き挿しがしやすくなっています。

充実したインターフェイスを備える『Giga Crysta』は、PCや家庭用ゲーム機だけでなく、ブルーレイレコーダーやハイビジョンカメラなどのAV機器の接続にも便利に活用できます。レコーダーを接続すれば、テレビ代わりにもなりますので、ワンルームマンションや、個室の多機能ディスプレイとしても最適です。