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調べてみた!やってみた!

この道うん十年のベテラン店員「くわっち」が、お客様が疑問に思ったこと、確認したいことを、調べたり、やってみたりする新コーナーを始めます!

いろいろなアイテムに使用するSDカード。その違いは何?

スマホ、タブレット、デジカメ、ドライブレコーダーなど、さまざまな機器にSDカードが使われています。しかし、SDカードにはいろいろと種類があり、このデジカメにはどのSDカードがいいのか?値段の違いは何が違うのか?といったところを調べてみました。

今一番オススメの「SDU3-128GB」

SDU3-128G
SDU3-128G
UHS スピードクラス3対応 SDメモリーカード 128GB

販売終了しました

まず、SDカードの規格のお話

SDカードは、正しくはSDメモリーカード(SD Memory Card)といい、SDはSecure Digitalの略とのこと。昔、MMC(マルチメディアカード)というメモリーカードがありましたが、それのセキュアに対応した上位互換版と考えてもらえれば大体OKです。
規格として3種類。というか、順次アップグレードしています。最大容量2GBまで規定した「SDカード」、32GBまで規定した「SDHCカード」、2TBまでを規定した「SDXCカード」の3種類です。この中で、「SDXCカード」はフォーマットがexFATになるので、「SDHCカード」対応機器に入れた場合は、動作保証外になります。動作しない、一部しか認識しないなどが起こる場合がありますのでよく確認してからご使用ください。

まず、SDカードの規格のお話

SDカード

既にこの規格はSDHCに切り替わっており現在はほぼ販売されておりません。

SDHCカード

32GBまでのSDカードは基本的にこの規格です。SDカード時代の古い機器になると4GB以上が認識しないなどもありますのでご注意ください。

SDXCカード

64GB以上のSDカードはこの規格になります。対応していない機器も多いので注意してください。

ややこしくなってきたぞ、形状のお話

「SDカード」「miniSDカード」「microSDカード」の3種類があります。それぞれの機器によって、SDカードやmicroSDカードなど、カードスロットに違いがあるので、対応した形状を選びましょう。

SDカード

24mmx32mmx2.1mmのサイズで一番大きいものになります。主に、デジカメやデジタルビデオなどが採用しています。TVやPC、プリンターにもスロットがあります。SDカードスロットに、microSDカードを読み込ませたい場合は、変換アダプタが必要になりますね。

miniSDカード

20mmx21.5mmx1.4mmのサイズになります。一昔前の携帯電話や音楽プレイヤーなどに採用されていました。既にmicroSDカードに切り替わってしまい、現在では見かけなくなりました。

miniSDカード対応機器に新たにメモリカードが必要な場合は、アダプタでmicroSDカードをminiSDカードに変換して使用しましょう。

microSDカード

11mmx15mmx1.0mmのサイズで一番小さいものになります。主に、スマホやタブレット、ゲーム機、ドライブレコーダーやアクションカムなどが採用しています。一番小さいサイズなのでモバイル機器などに採用されています。

一番小さいので、アダプタでSDカードにもminiSDカードにも変換できます。

だんだんわからなくなってきた、速度のお話

お店で見てると、同じ容量のSDカードでも値段が全然違って不思議に思ったことがあると思います。それは、転送速度の違いです。転送速度が速いものは高いし、遅いものは安いです。では、その見分け方や種類を見てみましょう。大分混乱しますが、ついてきてください。

転送速度を示すマークは基本的に3種類あります。「SDスピードクラス」「UHS(Ultra High Speed)スピードクラス」「ビデオスピードクラス」です。また、新たにスマートフォン用アプリ向け速度規格「アプリケーションパフォーマンスクラス」というのが規定されました。それぞれに規定がありますので、それぞれに説明します。

SDスピードクラス

データ転送速度の最低保証速度を定めており、例えば「Class 10」の場合は、最低10MB/S以上の速度で転送されます。「Class 2」「Class 4」「Class 6」「Class 10」が定義されています。



UHSスピードクラス

UHSとはインターフェイス規格でUHS-IとUHS-IIの2種類があります。UHS-Iは最大転送速度104MB/Sで、UHS-IIは最大転送速度312MB/Sとなっており、UHSに対応した機器の場合にはこの高速転送が可能で、従来の機器の場合はSDスピードクラスの速度で動作します。(※上記転送速度は理論値です。実測値や最低保証速度はこれより劣りますのでお間違いないよう。)
その上で、最低保証速度を定めたUHSスピードクラスが存在します。「UHSスピードクラス1」が最低保証速度10MB/S、「UHSスピードクラス3」が最低保証速度30MB/Sとなります。
パッケージやカードには、上記と組み合わせて表記されます。


ビデオスピードクラス

ビデオスピードクラスは、SDスピードクラス、UHSスピードクラスをカバーした次世代大容量メモリーと高画質映像に対応した規格です。4Kや8Kの動画を保存するのに、新たに規定した規格ですね。対応機器の参考の為に策定されていますので、このマークが無くても動作はしますが、より安定動作を求める場合は参考にしてください。

こちらも最低保証速度を定めており、「V6」「V10」「V30」「V60」「V90」が定義されています。例えば、「V6」の場合で最低保証速度6MB/S、「V90」で最低保証速度90MB/Sとなります。8Kビデオなら「V90」、4Kビデオなら「V60」、フルHDなら「V30」といったところが目安です。


アプリケーションパフォーマンスクラス

アプリケーションパフォーマンスクラスは、スマートフォンでアプリを快適に動作させることが出来る読み書きの性能が一定の基準に達している場合に表記されます。内蔵メモリと同じレベルで動作するSDカードと思ってもらえればいいです。「A1」「A2」と定義されており、「A1」は最低保証速度10MB/SでランダムアクセスがRead1500/Write500(IOPS)、「A2」は最低保証速度10MB/SでランダムアクセスがRead4000/Write2000(IOPS)となっております。これも、スマホ側が対応していないとインターフェイスがボトルネックになって、満足する動作が出来ない場合がありますので注意が必要です。


その他

パッケージやカタログ等に転送速度が記載されている場合があります。基本的に最大速度が記載されており、保証されるものではありませんが、転送速度の目安になりますので参考にしましょう。書き込み速度を重視した方がよいですよ。

SDスピードクラス一覧

最低保障速度 スピードクラス  
スピードクラス UHSスピードクラス ビデオスピードクラス
カードイメージ例 対応するビデオフォーマット
90MB/sec    
60MB/sec    
30MB/sec  
10MB/sec
6MB/sec  
4MB/sec  
2MB/sec  

意外と重要、信頼性のお話

SDカードは「NAND型フラッシュメモリ」を使用しています。「NAND型フラッシュメモリ」はセルと呼ばれる回路に情報を保存します。ここに1ビット保存できるのが「SLC(シングルレベルセル)」と言います。2ビットが「MLC(マルチレベルセル)」、3ビットが「TLC(トリプルレベルセル)」、4ビットが「QLC(クアッドレベルセル)」となります。

数が増えるごとに、低価格・大容量になりますが、耐久性は劣ることになります。(※最近3D TLC(垂直方向に積層させた構造のメモリです)というのが登場して、MLC同等の高速性・信頼性となってきています)その為、ドライブレコーダーやネットワークカメラ、プロユースのデジカメなど堅牢性が求められるものは、SLCやMLCのものが望ましいです。あとは、価格・容量とのバランスを見ての検討ですね。右の表を参考にしてください。

結局、何を買えばいいの?

これも用途によります。一例を示しながら解説します。

コンパクトデジカメなど、低画素の静止画を保存するなら「Class 4」で十分かと思いますが、既に低価格帯のSDカードはClass10に替わっていますのでこのあたりをお買い求めください。

型番 商品写真 概要 販売価格 -
SDH-T4G スピードクラス10対応SDHCメモリーカード 4GB 販売終了しました

デジタル一眼になると、高画素になり、また場合によっては動画を撮影することもあるので「Class 10」のものが欲しいです。また、1枚1枚が大きなファイルになるので、大容量のものが欲しくなりますね。連写する場合は、SD2U3シリーズ等をご検討ください。

型番 商品写真 概要 販売価格 -
SDU1-64G UHS スピードクラス1対応 SDメモリーカード 64GB 販売終了しました

ドライブレコーダー、やネットワークカメラなどの耐久性を求められるものは、高耐久モデルが望ましいです。また、カードの状態を診断できる「診断ミレル」が無料で利用できます。

型番 商品写真 概要 販売価格 -
SD-IMA64G UHS-I UHS スピードクラス1対応 高耐久SDメモリーカード 64GB ¥14,080 詳細を見る

microSDもあります。こちらも「診断ミレル」が無料で利用できます。

型番 商品写真 概要 販売価格 -
MSD-IMA64G UHS-I UHS スピードクラス3対応 高耐久microSDメモリーカード 64GB ¥14,080 詳細を見る

4K対応デジタルビデオカメラやデジタル一眼で連写を行うなどの場合は、高速タイプで且つ大容量のものがオススメです。

型番 商品写真 概要 販売価格 -
SD2U3-128G UHS-II UHSスピードクラス3/Video Speed Class 90対応 SDメモリーカード 128GB ¥41,800 詳細を見る

スマホは、幅広い使い方が出来るので、選ぶのが難しいです。具体例をあげながら説明します。


スマホのカメラ、アクションカメラ、ドローンなどで高画質録画を行う場合は、高速・大容量のmicroSDカードを選びましょう。

型番 商品写真 概要 販売価格 -
MSDU23-128G UHS-II UHS スピードクラス3対応 microSDメモリーカード 128GB ¥32,780 詳細を見る

SDカードにアプリを入れて、サクサク動かしたい場合は、A1規格に対応したものを選びましょう。

型番 商品写真 概要 販売価格 -
MSDA1-64G Application Performance Class 1/UHS-I スピードクラス1対応 microSDカード 64GB ¥9,878 詳細を見る

普通にスマホに写真などを保存する、ゲーム機で使用するならClass 10に対応したものを選びましょう。

型番 商品写真 概要 販売価格 -
MSDU1-64G UHS スピードクラス1対応 microSDメモリーカード(SDカード変換アダプター付) 64GB 販売終了しました

大容量のSDカードを入れると、これまで節約の為に控えていた写真撮影や動画撮影などが気楽に出来ます。自然と行動が変化していきますので、楽しいですよ♪周囲に迷惑にならないよう、撮影ライフをお楽しみください。

【豆知識】値段の違いについて

同じ容量、スピードクラスなのに値段が違うというのも多いですよね。その場合何が違うのかをさっくり解説します。

  • メーカーの違い
    一流メーカーと言われるサンディスク、サムソンと、それ以外のトランセンド、シリコンパワーなどを比較すると、どうしても前者の方が高くなります。
  • 商流の違い
    正規代理店が販売している保証付きのものと、並行輸入品になると、やはり前者が高くなります。
  • ラインナップの違い
    最初から高価格ラインのものと低価格ラインのもので違ったります。この場合はMLC、TLCの違いや、箱・簡易パッケージの違い最大速度の違い(同じClass 10でも最大速度が違ったりします)など様々な違いがありますのでよく比較してください。
  • 販売戦略
    パッケージ変更やラインナップ刷新などで旧ラインになったものなどが特価品として出回ることがあります。これは、限定の出物になりますので、用途に合うのでしたらGETしましょう。