雷などの天災による停電や、電力使用量オーバーによるブレーカーダウン、コンセントから電源を抜いてしまったなどの人災には、UPSが有効です!
突然の停電からシステムやデータを守るのはUPS!
でも、UPSのバッテリが劣化していては“いざ”という時に、確実な電源供給ができないことも。そうならないために、今のうちにバッテリの点検や交換もお忘れなく。
UPSとは
UPS(無停電電源装置:Uninterruptible Power Supply)はコンセント電源(商用電源)が途切れた場合も、一定時間、 接続されている機器に対して停電することなく電力を供給し続ける電源装置です。
UPSの必要性
NASは大切なデータを保護するために、さまざまな冗長性のしくみやバックアップ機能を備えていますが、電源にトラブルが発生した場合、その冗長性を発揮することなくシステムが停止してしまいます。
そのため、落雷などによる瞬電・停電などが発生すると、RAIDシステムやHDDにダメージを与え、最悪データ消失につながりかねません。対応UPS(無停電電源装置)で予期せぬ電源トラブルに備えましょう。
電源トラブルとは?
電源トラブルとは、一般的にこのような電源障害があります
電源トラブルの原因のうち、瞬時電圧低下を起こす「自然災害」では雷・風雨・氷雪が約70%となり、内、雷が43%!!
そもそも停電とは?
一言で「停電」といっても、1分を超える「停電」は、あまり記憶に無いと思います。しかし、「1秒=1000ms」未満の「瞬低」「瞬停」は多く発生しています。
感覚ではほとんど気がつきませんが、「PC」、「サーバー」、「NAS」などは、フリーズ、データロスト、故障など、問題が発生します。
予測は困難?
データによると250km以上離れた場所の落雷でも電圧が20%以上低下する事例もあります。
250km異常以上というと、東京∼
福島間の距離に相当します。事前の雷情報での対策は不可能です。
UPSは自然災害による「瞬低」「瞬停」から、機器やデータを守ります!
NASとの連動
単にUPSを導入すれば安全という訳でもありません。UPSは一定時間商用電源のバックアップを行いますが、保持しているバッテリー容量を使い果たすと電源供給が止まってしまいます。そのため、UPSから電源異常信号を受け取って、NASを安全にシャットダウンすることが必要です。
UPS連動機能を持ったNASとUPSを通信ケーブルで接続することで、UPSが停電を検知した際にNASを安全にシャットダウンすることができます。
UPSには機種によって、RS-232C端子、USB端子を備えており、添付ケーブルや専用ケーブルを使用してNASを接続します。
【停電発生時】
- UPSが停電を検知、商用電源から内部電源に切替
- USBケーブル経由で、NASへ停電を通知
- NASが、停電検知信号を受けて、シャットダウンを開始
- NASがシャットダウン
NASによっては、復電時に通電を検知して自動起動を行うことも可能であり、これらを組み合わせることで、手動操作をすることなく利用再開が可能です。
また、複数台のNASを同時に連携させることができる、ネットワークシャットダウン機能を持つNASもあります。
UPS一覧
用途に合った 最適なUPSを お選びください |
PC/NAS用 |
サーバー用 |
ネットワーク用(ラック専用) |
型式 |
BY50S |
BN75T |
BU100RS |
給電方式 |
常時商用給電方式 |
ラインインタラクティブ方式 |
常時インバータ給電方式 |
出力容量 |
500VA/300W |
750VA/680W |
1000VA/800W |
出力波形 |
正弦波 |
正弦波 |
正弦波 |
出力コンセント数 |
4個 |
6個 |
4個 |
バッテリ期待寿命 |
5年(長寿命) |
5年(長寿命) |
5年(長寿命) |
バックアップ時間 |
4分 |
4分 |
5分(700W) |
外形寸法W×D×Hmm |
92×285×165 |
140×359×167 |
438×315×85 |
本体質量 |
約6.4g |
約11kg |
約13kg |
保証期間 |
3年(バッテリ3年間無償提供サービス) |
サーバ、PC、NASなどでUPSを利用されているお客様へ
2011,2012年導入のUPSはバッテリの交換時期です。
UPSは消耗品。いざという時、役に立たなくなります
UPSのバッテリ寿命どのくらい?
購入後4年5年たっているUPSはそろそろバッテリの交換時期です。特にUPS設置場所の温度に影響されてしまいます。(下図参照)
バッテリ種類 |
バッテリ寿命 |
周囲温度25℃ |
周囲温度30℃ |
長寿命バッテリ |
4∼5年 |
2∼2.5年 |
標準バッテリ |
2∼3年 |
1∼1.5年 |
<POINT>
5年以上経った古いUPSは、ご利用環境により、本体の中にホコリが入ったり、故障を起こす確率が高くなっています。UPS本体の買い替えをオススメします。
バッテリが劣化したまま使用していると・・・
結果HDD内のデータが破損し、大規模な損害が発生する可能性があります!
OSデータまで破損したい場合は、サーバやPCが起動しなくなり、復旧までに更なる費用と時間が必要となります。
買い替え時、古いUPSやバッテリはどうすればいいの?
UPSや交換バッテリは粗大ゴミでは廃棄できません!
どうして??
UPSのバッテリには鉛を使用しているた、一般ゴミとしての廃棄ができず「産業廃棄物」となります。
オムロン社製品をお買い上げの場合、オムロン社のリプレイスサービスがご利用いただけます。
お申込みは
こちらから。(オムロンのサイトに飛びます)
オムロンUPSをご購入いただくことで他社製品も引き取り対象になります!
※指定箇所への送料はお客様のご負担になります。
※その他の条件はオムロン社のページをご確認ください。
お申込み手順
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