【山口氏】2016年初めからリレーNASとして「HDL-Z4WM4C2」を2台導入しています。システム構成としては、1台をマスターとして東京営業本部、もう1台をスレーブとして姫路本社に設置し、VPN回線を使用して遠隔地バックアップ体制を構築。無償で利用できる同期ソフト「クローン for Windows」で保存データだけでなく、設定情報も定期的に同期させています。マスターが故障した場合でも、スレーブをマスターに昇格させることでダウンタイムを大幅に短縮し、迅速に業務を復旧できる点は、システム担当者として非常に心強いメリットです。
導入時の「クローン for Windows」の設定もマニュアルが充実していて簡単でした。最初はファイルを開きっぱなしにして同期に失敗したこともありましたが、アラート機能がしっかりしていて、すぐに対処できました。また、週1回のスケジュール同期にしているため、万が一人的トラブルでマスターのデータを消してしまっても、スレーブから情報を戻せるので安心です。
実は一部の営業所ではMicrosoft社のクラウドストレージサービスMicrosoft Azureでのバックアップも行っていましたが、リレーNASではAzureとの連携も可能とのことなので、オンプレミス環境で使い勝手の良いリレーNASによるバックアップと、クラウドストレージによるバックアップを組み合わせることで、より強固なバックアップ体制が構築できるものと期待しています。

【東京営業所のマスター】

【姫路本社のスレーブ】