【DDR SDRAM（Double Data Rate)】
ダブルデータレート(DDR)モードという外部クロックの2倍の周期で高速なデータ転送機能を持ったSDRAM。従来のSDRAMでは、1クロックサイクルにつき1回しかデータの読み書きを（入出力）行えなかったが、DDR SDRAMでは、1サイクルの前半と後半の2回読み書きが可能なため、実質的な転送速度は2倍となる。チップの規格には転送クロックに応じてDDR-200/266/333/400などがあり、搭載しているDIMMメモリモジュールはPC-1600/2100/2700/3200である。

【DDR2　SDRAM (Double Data Rate2)】
JEDECが策定した省電力型2倍速SDRAM。DDRとの互換性はなく、DDR2メモリモジュールをDDRソケットで使用できない。2004年半ばから普及し始め、今後はメモリの標準とされている。チップの規格には転送クロックに応じてDDR2-800/667/533/400などがある。

【DIMM (Dual In-Line Memory Module)】
基板の両面に端子を配置したメモリモジュール規格。省スペースタイプなので当初はノートパソコンの増設メモリ用に設計されたが現在はデスクトップでも多く用いられている。端子が表裏1列のものがSIMM。2列のものがDIMM。デスクトップパソコンの場合、DDR SDRAMでは184ピン、DDR2では240ピンタイプが主流。ノートパソコンの場合、DDR/DDR2　SDRAMでは200ピン、一部DDR2 MicroDIMMでは214ピンまたは172ピンのものもある。

【PC2-4200/5300/6400】
DDR2チップを搭載した転送レートによるメモリモジュールの呼称。PC2-5300であれば最大データ転送速度が約5330MB/sであるが、266MHzの倍データレート駆動(DDR)に対応可能であることを示す。

【CL（キャスレーテンシー）】
DIMMに記載されているメモリアクセス時のタイミング値のひとつで、データ読み書きを開始するまでの遅延時間。「CL=3」「CL=4」というふうに表示され、通常この値が小さいほど動作速度が速い。