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天災による停電対策

突然の停電からシステムやデータを守るのはUPS!
でも、UPSのバッテリが劣化していては“いざ”という時に、確実な電源供給ができないことも。そうならないために、今のうちにバッテリの点検や交換もお忘れなく。
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UPSとは

UPS(無停電電源装置:Uninterruptible Power Supply)はコンセント電源(商用電源)が途切れた場合も、一定時間、 接続されている機器に対して停電することなく電力を供給し続ける電源装置です。

UPSの必要性

NASは大切なデータを保護するために、さまざまな冗長性のしくみやバックアップ機能を備えていますが、電源にトラブルが発生した場合、その冗長性を発揮することなくシステムが停止してしまいます。
そのため、落雷などによる瞬電・停電などが発生すると、RAIDシステムやHDDにダメージを与え、最悪データ消失につながりかねません。対応UPS(無停電電源装置)で予期せぬ電源トラブルに備えましょう。

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UPSを利用しましょう!

電源トラブルとは?

電源トラブルとは、一般的にこのような電源障害があります

停電・電圧変動・周波数変動・瞬時電圧低下・雷サージ・ノイズ・波形歪み
送電線のトラブル原因:雷47%、風雨・氷雪など25.8%
特にその8割が0.2秒以内の瞬低です

電源トラブルの原因のうち、瞬時電圧低下を起こす「自然災害」では雷・風雨・氷雪が約70%となり、内、雷が43%!!

そもそも停電とは?

一言で「停電」といっても、1分を超える「停電」は、あまり記憶に無いと思います。しかし、「1秒=1000ms」未満の「瞬低」「瞬停」は多く発生しています。
感覚ではほとんど気がつきませんが、「PC」、「サーバー」、「NAS」などは、フリーズ、データロスト、故障など、問題が発生します。

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予測は困難?

データによると250km以上離れた場所の落雷でも電圧が20%以上低下する事例もあります。
250km異常以上というと、東京~福島間の距離に相当します。事前の雷情報での対策は不可能です。

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UPSは自然災害による「瞬低」「瞬停」から、機器やデータを守ります!

NASとの連動

単にUPSを導入すれば安全という訳でもありません。UPSは一定時間商用電源のバックアップを行いますが、保持しているバッテリー容量を使い果たすと電源供給が止まってしまいます。そのため、UPSから電源異常信号を受け取って、NASを安全にシャットダウンすることが必要です。
UPS連動機能を持ったNASとUPSを通信ケーブルで接続することで、UPSが停電を検知した際にNASを安全にシャットダウンすることができます。
UPSには機種によって、RS-232C端子、USB端子を備えており、添付ケーブルや専用ケーブルを使用してNASを接続します。


【停電発生時】

  1. UPSが停電を検知、商用電源から内部電源に切替
  2. USBケーブル経由で、NASへ停電を通知
  3. NASが、停電検知信号を受けて、シャットダウンを開始
  4. NASがシャットダウン

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NASによっては、復電時に通電を検知して自動起動を行うことも可能であり、これらを組み合わせることで、手動操作をすることなく利用再開が可能です。 また、複数台のNASを同時に連携させることができる、ネットワークシャットダウン機能を持つNASもあります。

用途別UPS 一例

用途に合った
最適なUPSを
お選びください
PC/NAS用
サーバー用
ネットワーク用(ラック専用)
型式 BY50S BN75T BU100RS
給電方式 常時商用給電方式 ラインインタラクティブ方式 常時インバータ給電方式
出力容量 500VA/300W 750VA/680W 1000VA/800W
出力波形 正弦波 正弦波 正弦波
出力コンセント数 4個 6個 4個
バッテリ期待寿命 5年(長寿命) 5年(長寿命) 5年(長寿命)
バックアップ時間 4分 4分 5分(700W)
外形寸法W×D×Hmm 92×285×165 140×359×167 438×315×85
本体質量 約6.4g 約11kg 約13kg
保証期間 3年(バッテリ3年間無償提供サービス)
取扱いUPSはこちら

NAS用のUPS選び方 例

停電など予告なくNASの電源が切れた場合、故障の原因となります。安全にシャットダウンするために「必要な時間」を算出する必要があります。
計算例(HDL4-X4の場合)
  1. アイオーデータのサイトから、対象商品の仕様ページを開きます。
    ページ下部の「エネルギー消費効率/グリーン購入法基準」の箇所を確認してください。
    「容量4TB、エネルギー消費効率/グリーン購入法基準:W/GB:0.0079」という情報が確認できます。(※1TBは1024GBとして計算します。)
  2. 上記の表に合わせて計算すると・・・0.0079×4×1024=32.36(W)になります。
  3. オムロン社では、接続機器のシャットダウン時間設定に対して、「2倍」を推奨していることから、今回はBY35Sが適しています。
    右記「電源容量の計算方法」の表から、【VA総容量】【W総容量】を算出し、オムロン社選定ツールを参考に最適なUPSを選んでください。

    通知を行う設定にしておくことで、NASは停電後に管理者へメール通知が行われます。また、バックアップなどをスケジュール通りに実行していた場合は、安全にシャットダウンさせるために、10分その状態を維持したうえで、シャットダウンを開始します。(出荷時設定は「10分間」ですが、設定変更可能です。)
取扱いUPSはこちら

サーバ、PC、NASなどでUPSを利用されているお客様へ
UPSのバッテリには寿命があります。寿命が来る前にバッテリを交換されることをおすすめします。

UPSは消耗品。いざという時、役に立たなくなります

UPSのバッテリ寿命どのくらい?

購入後4年5年たっているUPSはそろそろバッテリの交換時期です。特にUPS設置場所の温度に影響されてしまいます。(下図参照)

バッテリ寿命
バッテリ種類
周囲温度25℃ 周囲温度30℃
長寿命バッテリ 4∼5年 2∼2.5年
標準バッテリ 2∼3年 1∼1.5年
<POINT> 5年以上経った古いUPSは、ご利用環境により、本体の中にホコリが入ったり、故障を起こす確率が高くなっています。UPS本体の買い替えをオススメします。
バッテリが劣化したまま使用していると・・・

結果HDD内のデータが破損し、大規模な損害が発生する可能性があります!

OSデータまで破損したい場合は、サーバやPCが起動しなくなり、復旧までに更なる費用と時間が必要となります。イメージ図

買い替え時、古いUPSやバッテリはどうすればいいの?

UPSや交換バッテリは粗大ゴミでは廃棄できません!

購入後4年5年たっているUPSはそろそろバッテリの交換時期です。特にUPS設置場所の温度に影響されてしまいます。(下図参照)

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どうして??

UPSのバッテリには鉛を使用しているた、一般ゴミとしての廃棄ができず「産業廃棄物」となります。

産廃会社に依頼すると数万円かかることも!

オムロン社製品をお買い上げの場合、オムロン社のリプレイスサービスがご利用いただけます。

UPSや交換バッテリは粗大ゴミでは廃棄できません!
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お申込みはこちらから。(オムロンのサイトに飛びます)

オムロンUPSをご購入いただくことで他社製品も引き取り対象になります!

お申込み手順

  1. 「UPSリプレイスサービス引取依頼書」をダウンロード
  2. 上記依頼書に記入
  3. 製品と依頼書を「リプレイスサービスセンター」に送付ください

※指定箇所への送料はお客様のご負担になります。

※その他の条件はオムロン社のページをご確認ください。