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有限会社ビルボード様

業界:プリント加工事業

ネットワークカメラ「Qwatch(クウォッチ)」その活用法|進捗管理と、トラブルの早期発見、それと人探し

有限会社ビルボード様では、様々な分野へのマーキングプリントを行っていらっしゃいます。お客さまのイメージを素早く形にするためのシステムにネットワークカメラ「Qwatch」を導入した理由を代表取締役の中務氏に伺いました。

間もなく創業40周年
伝統工芸のように世紀を超えて続けていければと願っています

−−事業内容について教えてください。

【中務氏】主に衣服のプリントの加工をしています。創業当時は、Tシャツやユニフォームなどのマーキングからスタートしましたが、時勢に合わせることも大切と考え「“布”であればどんな物でもプリントする」ことをモットーに業務を行っています。
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−−どのようなお客さまが多いのかを教えてください。

【中務氏】主にスポーツメーカー、アウトドアメーカーを中心に、企業ユニフォームや、クラブチームのユニフォームのプリントを承っています。
仕事用のユニフォームと一口で言っても、工場など現場仕事向けの制服や、レストラン、医療介護用など業種は多岐にわたっています。ユニフォームにも時代の流れがありますから、ニーズも変化しています。今後も私たちは、どのようなお客さまのニーズにも対応していこうとしています。
もちろん古くからのお客さまもたくさんいらっしゃいます。創業まもなくからのお付き合いでもう、35年。他にも、30年前後ですね。10社強ほどいらっしゃいます。
当社もジャンルは違いますけども、西陣織りや、金沢でしたら加賀友禅や、箔押しなどの日本を代表する伝統工芸のように何百年と世紀を超えて続けていければと考えております。

ネットワークカメラ「Qwatch(クウォッチ)」その活用法
進捗管理と、トラブルの早期発見、それと人探し

−−ネットワークカメラをどこでお知りになりましたか?

【中務氏】アイ・オー・データ機器のホームページだったと思います。ネットワークカメラの存在を知って、会社の「防犯」にと思いました。

−−現在も「防犯」の目的でご利用なのでしょうか?

【中務氏】防犯もそうなのですが、実は仕事の進捗管理をするために使っています。 出先からプリントの進み具合を把握できるんです。
例えば、あのTシャツがどれだけ完成していれば、あとどれだけで終わるかなとか。使ってみて「Qwatch(クウォッチ)」が正解でした。作業場の確認という点については、現場の状況を手元のスマートフォンから見ることができるので、急なトラブルに見舞われているときもすぐに発見できますし、その映像で原因を分析することもできますね。
また、私が作業場に出向いてしまうと従業員の普段の様子がなかなか見えてこないのですが、ネットワークカメラで日常的に撮影することによって通常時の雰囲気も把握できます。実際、作業品質の向上にもつながっているように感じています。
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−−現場の「見える化」につながっているということですね?

【中務氏】はい、そのとおりです。それから、人探しでしょうか。当社は3階建てのビルですが、エレベーターはありません。ですから、従業員の一人を探そうと思ったら1階、2階、3階へ自分の足を使って昇り降りを繰り返すか、内線電話をかたっぱしから掛けないと探せなかったのです。でも「Qwatch」を設置するようになってからは、スマートフォンや事務所のパソコンで探せますからとても楽になりました。
1階が商談スペースとなっていますので、電話する際にも大切な商談を邪魔しないようにスマートフォンで事務所の様子を見て連絡を入れるということも実践しています。設置している「Qwatch」は、スピーカー機能があるのでたまに話しかけたりするのですが、従業員からは「神の声が聞こえた」なんて言われています(笑)

−−電話するまえに、様子を見るために使っているということですか?

【中務氏】そうです。当社はオーダーメイドの商品を作っていますので、特に打ち合わせや商談が重要になりますね。お客さまはまず、イラストやデータで完成イメージを弊社にお渡しいただきますが、お客さまの頭の中にあるイメージをより詳しく伺うことで、本当に満足していただける商品が出来あがると思っています。
ですので、私はできるだけ大切な商談や打ち合わせに水を差したくなくて、このような使い方をしています。
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未来への確実なキャリアプラン
新たなビジネスチャンスを探し出せるプリントプロショップを目指しています

−−御社のビジネスは、想像力と技術力を惜しげもなく駆使されているのですね。

【中務氏】オーダーメイドという言葉の響きには「とっつきにくさ」がつきまといます。
高価なイメージだったり、時間がかかるイメージだったり、分かりにくい不透明なイメージだったり。
ですが、それは私たちの目指しているところではありません。だれもが楽しみながら、イメージを膨らませて利用していただくことを望んでいます。
代表取締役 中務秀之氏
代表取締役 中務秀之氏

−−今後は、どのような経営ビジョンをお持ちですか。

【中務氏】商社機能を兼ねそろえた多角的経営も視野にいれています。大ロットのご依頼で、自社加工だけで追いつかない場合でも同業他社との連携による加工や、ネットワークにより、コストでの競争力をより強固なものにしていきたいですね。また、異業種コラボレーション、複数社とのアライアンスなども積極的に取り組んで行きたいです。
また、円安などの影響で海外工場での製造メリットが減ってきたのでは、と私は見ています。製造業が海外移転を進めていた流れは今後変わるかもしれません。そうなれば、技術力や信頼性で引け目のない国内での製造を希望する企業も増えることでしょう。製造業の国内回帰には、今後も注目していこうと思っています。
インタビュー画像

−−本日は、ありがとうございました。

導入企業概要

企業名
有限会社ビルボード
会社概要
プリント加工事業、クリエイティブリソースプロデュース事業、OEM開発事業
所在地
兵庫県神戸市
設立
1980年4月
担当者名
代表取締役 中務秀之氏
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